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心理資格 国家資格への遠い道のり

野田総理が16日に国会を解散した。
この時期の解散に関係者、一般国民も含めて賛否両論が渦まく中、
今は選挙モード一色の様相を呈している。
中国艦船の接続海域への常態化も、福島の臨界事故のヒヤリハットもどこ吹く風。
民主党政権交代に市場は期待に胸振るわせ上げ相場に転じている。

何故、心理資格の国家資格化と政局か?

そう、ようやく悲願の心理資格の国家資格化への道が開きかけた矢先の解散であった。

超党派の国会議員への働きかけによって、法案上程まで あと一歩。
で、あったのにこの解散である。
振り返れば、2005年にも国家資格化法案上程まで、あと一歩のところで実現しなかった。

何故、心理関係資格の国家資格が実現されずに今に至っているのか?

実に国家資格化が叫ばれて50年の歳月が流れている。
今や、学会が付与する民間資格の数だけでも20を超える。
学会や関連団体も雨後の竹の子のごとく続々と産まれてきた。

心に問題を抱える人が増加の一途を辿っているというのに、
こんなに資格が巷に溢れていたら、
その違いが判らない、
どこに相談したらいいのか見当がつかない。
今は、誰でもカウンセラーに成れるから。
別に学会が認定する資格もいらないから。
自分はカウンセラーだと名乗って、名刺の肩書きに刷り込んで事務所の看板も掲げることが
できる。
民間資格の中には、その名称を商標登録しているものもあるので、その名称を避けさえすれば好きなカウンセラー名称をチョイスして堂々と商売ができる。

しかし、民間資格を持っていないひとだからといって、必ずしもインチキとは限らない。
独学で心理学を学び、実践を積み上げてカウンセラーとして独自の理論を確立するひとも
いることと思う。

いずれにしても、一般のひとからみると選択の判断基準がない。
おのずと口コミや宣伝広告の上手なカウンセラーを訪ねていくことはやむを得ない状況
にある。

ニーズはあるのだし、ひとに直接かかわる内容だから、質保証の何らかの担保は必要である。
一方、心理学系の大学院まで出て、ようやく学会認定の民間資格を手にした人たちの
社会的ポジションと待遇はとても心細い状況である。
社会的に認知され、スクールカウンセラーの任用資格に指定されている臨床心理士でさえ、
似たり寄ったりである。
国家資格化の必要性はあるのだと思う。

そもそも国がその必要性を感じ、検討を重ねることになった始まりは医療分野である。
医療心理技術者の国家資格化の必要性が唱えられ始めたのである。

しかし、既に幾つもの学会認定資格が生まれ、それぞれの有資格者が活躍する場は
医療分野に限らない。
その待遇面とはうらはらに活躍する分野は医療、保健、福祉、学校、警察、司法、
企業等々裾野は驚くほど広がっている。
だから、医療分野と臨床心理分野で活躍する2つの資格が欲しくなる。
臨床心理士・医療心理士の二資格一法案化への道である。

しかし、この2005年の法案上程は、
横断的な分野にまたがる国家資格を創設したい学会・団体側に対し、他の国家資格の
職能団体から異論が続出することになる。
医師・看護師・精神保健福祉士・教師等の国家資格の領域と重複する部分が生じるのである。

続きは次回
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