FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東大秋入学 その目的は実現されるか

東大が秋入学への移行を検討している。
大学院では、既に秋入学を実施している研究科が多い。
これを学部まで広げようとしており、5年先の実現を目論んでいる。

国際標準である秋入学の導入で、海外大学との留学生交換を円滑にし、
大学の国際化を加速させるとともに、学生に入学までの期間をギャップイヤーと称して、
社会経験を積ませることが狙いらしい。
もっともギャップイヤーを唱えたのは官房長官当時の安倍晋三議員である。

秋入学の推進は、国家戦略としての「留学生30万人計画」に提唱されており、
既に国際教養大学等の一部 の大学・学部で実施している。
一方、セメスター制の学部をもつ大学は8割を越えていても、本格的な秋入学には
つながらなかった。

東大の秋入学の検討は、国家戦略に則したものだが、
高等教育機関としての国際的評価をジリジリと下げ続ける東大が、
そのポジションの回復を狙うといった東大固有の事情もあるだろう。
つい最近までGNP世界2位であった日本が誇る東大の世界大学ランキングは26位である。
アジアのトップの座を香港大学に奪われた。
東大の回復には世界の頭脳が東大に関心を寄せ、
優秀な留学生が集まるようになることがその実現の近道である。

日本に向かう留学生にとって、4月入学は確かにひとつの壁である。
ギャップイヤーと称する空白期間がまさに留学生に当てはまるからである。
9月に入学を決めて4月まで社会経験を積んでください、などという類いは優秀な留学生
には通用しないのである。
したがって、秋入学は留学生に対してひとつの壁を取り払うことになる。

しかし、諸外国による留学生の争奪戦が繰り広げられている中、
優秀な留学生を集めようとするなら、秋入学の採用だけでは片手落ちである。
現地リクルート、現地試験はもとより、入国審査の簡便化、留学中の生活のサポート、
卒後の就職や帰国後のフォローアップまでの政策が必要である。
留学生が集まる欧米諸国には、こうした体制が国と教育機関とが協力しあい充実している。
イギリスの機関British Council(独立行政法人)などは、その代表的な例である。

教育はサービス分野に含まれるとし、貿易交渉の対象であるとWTOが定義づけた(1994年)
ように、各国はサービス産業の一分野として積極的に取り組んでいる。留学生は学費を
納めるだけでなく、留学先で様ざまな消費活動を行うのである。
British Councilに相当する日本の機関は日本学生支援機構であるが、予算も規模も
ずっと見劣りがする。

高等教育の国際化に対応することは国力を強化することにつながるが、
個々の大学が個別に対応するだけでは各国との競争にならず、国のバックアップが
不可欠である。
しかし、巨額な財政赤字と震災、放射能汚染に苦しむ日本が、いま国際化を強力に推進
することは困難であろう。

東大の秋入学は、結果を伴わない単なる入学時期の変更にとどまるかもしれない。

                             itijinnokaze
                          heder7.jpeg
おすすめサイト
高校通信教育留学生30万人計画骨子の概要高校中退 その後の選択通信高校 比較一覧不登校といじめの関係東京大学をめぐる諸課題
ケータイサイト
高校中退 中卒学歴の意味高卒認定合格情報Q&A公立定時制高校 入試難易度アロマ資格の一般知識
スポンサーサイト

テーマ : ひとりごと
ジャンル : アフィリエイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

itijinnokaze

Author:itijinnokaze
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。